【相続の基礎知識】流れ・手続き・必要書類を徹底解説
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、相続人が引き継ぐことをいいます。不動産・預金・株式などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれる点が特徴です。
1.相続手続きの基本的な流れ
相続手続きは、一般的に次のような流れで進みます。
相続の開始
被相続人の死亡により相続が開始します。
遺言書の有無の確認
遺言書がある場合は、その内容に従って手続きを進めます。なお、自筆証書遺言については、法務局保管制度を利用していない場合、家庭裁判所での検認が必要です。
相続人の確定
戸籍を収集し、誰が相続人になるのかを確定します。
財産の調査
不動産、預貯金、有価証券などの財産を把握し、全体像を整理します。
遺産分割協議
相続人全員で遺産の分け方を話し合い、合意内容をまとめます。
相続税の申告・納付
相続税が発生する場合は、相続開始を知った日の翌日から10か月以内に申告・納付を行います。
2.相続手続きでよく生じる課題
実際の相続手続きでは、次のような点で負担やトラブルが生じることがあります。
相続人との連絡が取れない
相続人が遠方に住んでいる場合や、長年疎遠である場合、手続きが進まなくなることがあります。
不動産の分け方で意見が分かれる
現物で分けにくい不動産については、相続人間で意見が対立するケースも少なくありません。
財産の把握に時間がかかる
預金口座や不動産の所在が分からない場合、調査に時間を要することがあります。
手続きの負担が大きい
必要書類の収集や各種手続きが多岐にわたり、ご家族にとって大きな負担となることがあります。
3.円滑に進めるためのポイント
相続手続きをスムーズに進めるためには、事前の準備が重要です。
遺言書を準備しておく
遺言書があることで、遺産分割協議を省略できる場合があり、手続きの負担を大きく軽減できます。
財産の一覧を整理しておく
生前に財産の所在や内容を整理しておくことで、相続開始後の調査負担を減らすことができます。
早めに専門家へ相談する
制度や手続きについて早い段階で専門家に相談することで、無理のない進め方を検討することができます。
4.専門家が関与する意義
相続手続きは、相続人の特定や書類作成、不動産や預貯金の名義変更など、多岐にわたる実務を伴います。
専門家が関与することで、手続きの全体像を整理し、必要書類の収集や各種手続きを適切に進めることが可能になります。
なお、相続人間で法的な紛争が生じている場合には、弁護士への相談が適切な場合があります。
まとめ
相続は、事前の準備と正確な情報整理が重要です。遺言書の作成や生前対策を行い、手続きの流れを理解しておくことで、ご家族の負担を軽減することにつながります。
相続手続きや生前対策についてご不明な点がある場合は、当事務所までお気軽にご相談ください。